初めての企業様からLC/MS診断&コンサルティングのご依頼

このブログに書いた様に、最近LC/MS診断&コンサルティングの費用を3月までの期間限定で割引しています。先週、この価格で初めてご依頼頂いた企業様を訪問してきました。今までHPLCで行っていた分析をLC/MSに移行できないかと、約1年前にシングルのQMSを導入してトレーニングもしっかり受けたとの事ですが、中々使いきれていなかったそうです。この案件、以前一緒に仕事をしていた商社の営業の方から紹介されて、今年の春に説明に伺ったのですが、この時期になってご依頼を頂くに至りました。

 

当日は、現場で作業を始める前に、どんな試料をどんな目的で分析したいか、今まで使っていて困った事や分からない事は無いかなど、聞き取りをしました。LC/MSのコンサルティングをする上で私が重要視しているのは、LC/MS分析の目的です。LC/MSで信頼性の高い分析を行うためには、様々な知識や経験、考え方が必要ですが、どんな事が必要かと言うのは分析の目的によって変わると思っています。もちろん、使う装置によっても変わります。初心者に対して一度に色々な事を伝えて詰め込もうとしても、担当者の身に付かなければ意味がありません。それは、伝える側の独りよがりに過ぎません。先ずは分析目的を聞いて、担当者の知識や経験を把握し、それらを加味して、コンサルティングの内容を考えています。

 

実際に現場で一緒に作業をしてみて最初に思った事は、担当の方は分析の流れが分からないのだと言う事です。確かに、メーカーさんの講習ではそんな事までは教えてくれないでしょうからね。分析の流れがイメージできるようになれば、11つのステップが淀みなく流れるようになります。このステップは装置が安定するまで待つ必要があるから、最初に仕掛けておいて、その時間に他の事をやってしまおう! と言うレベルまで担当者を如何に早く持って行けるか。私の手腕が問われる部分です。

 

このお客様のLC/MSの目的は所謂ターゲット分析、ある試料に含まれる目的化合物の定量分析です。定量分析なので選択イオン検出法(selected ion monitoring, SIM)を使う事になりますが、最初は目的化合物のマススペクトルを確認するところから始める必要があります。正イオンと負イオン、両極性でマススペクトルを測定して、モニターするイオンを決めて、LCの移動相条件が決まっていなければ実試料を測定しながらそれを検討して...と全ての流れは書けませんが、分析の流れを一通りやって、イオン源のパラメーターを振ったり+αの事もやってきました。

 

初歩的且つ重要な事は初回で概ね伝えられたので、近いうちにもう一度ご依頼頂ければ、LC/MS分析者として更にステップアップできるようにコンサルティングしたいと思います。

 

 

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エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
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