質量分析コンサルティング

ESI-MS装置のイオン取込細孔の目詰まり

9月から毎週通って研究サポートをしているお客様のところでESI-MS装置を使おうとした時の事、いつもの様に装置の電源を入れてシグナルが観測出来る状態にしたにも関わらず、シグナルが全く観測されない。

 

各部の電圧は出ているし、温度は上がっているし、ガスも流れているし...

 

この装置は、私以外にも複数の人が日常的に使っているので、昨日は問題無かったのかなぁと思いつつ...

こんな時は、取り敢えずイオン源を開けて、イオン取込細孔を洗うようにしています。イオン取込細孔とは、大気圧で生成したイオンが真空領域に侵入する時に最初に通過する部品で、コーン、オリフィス、Heated CapillaryTransfer Tubeなどと呼ばれています。

 

この時使っていた装置では、コーンと言う名称で呼ばれています。で、コーンを洗おうと思って取り外したら、なんと、かなり大きな繊維状のゴミが細孔を完全に塞いでいました。LC-MSを使ってきましたが、こんなに大きなゴミが詰まっているのは初めてみました。写真だと分かり難いと思いますが、本来なら円錐の先端に孔が空いているのが見えます。

DSC_2738

DSC_2738

 

シグナルが見えない、感度がちょっと悪いなど、“何かおかしいな”と思ったら、先ずはイオン取込細孔を見てみる(洗ってみる)。やっぱり常套手段として最適だと思います。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

LC/MSコンサルティングサービスをご利用頂いているお客様の状況

ホームページのお客様の声に最初に投稿してくれた方、今までに現場でのLC/MSコンサルティング(技術指導)を2回実施した他、メール相談会員にもなって頂いているので、概ね週に1回程度のメール相談を受けています。この方が最近とても分析技術や知識レベルが上がっていると実感できており、関わっている者として大変嬉しいです。

 

この方の上司の方から最初にコンサルティングに関するご連絡があってから、実際に最初のご依頼があるまでに約1年かかりました。その間、何度も見積を作り直し、会社にも2~3回伺って打ち合わせをしました。

 

この仕事を始めて感じている事は、“質量分析コンサルティング”と言う外部委託業務に対してお金を払う文化が、日本の多くの企業には無いと言う事です。企業が外部にしかも個人に業務を委託する代表例と言えば、税理士や会計士、経営コンサルタントなどだと思います。一方、質量分析に係るコンサルティングというものは私が始めるまでは国内では誰もやっていなかったし、メーカーの納入後のトレーニングを受ければ誰でも分析できるようになるだろうと言う、現場にいない会社上層部の誤解があるようです。

 

この方が勤める会社でも同様な状況なようで、“上の理解がなかなか得られない”としきりに仰っていました。それでも、最初のコンサルティングのご依頼の後、メール相談も併用されて、エムエス・ソリューションズのサービスを上手に活用して頂いています。そして、最初にも書いた通り、担当者のレベルは確実に向上しています。

 

様々な業界において、企業内に“開発”と“分析”のグループがある場合、開発が優先されると言う状況が起こり易いです。予算的にも、開発には沢山付けられるのに分析に回る予算はカットされる、と言う事は多くの企業で起こっています。それはそれで仕方のない事だと思います。しかし、分析の結果を開発にフィードバックする事で会社全体の仕事は回るので、分析が正しく出来ていなければ、開発に間違った情報を伝える事にもなりかねません。分析は正に“縁の下の力持ち”、特に質量分析は“イオン化”と言う現象が絡むので、非常に難しい分析技術になります。

 

試料前処理からデータ解析まで、質量分析に適した知識と技術、経験が必要です。これからも、現場での正しい質量分析を支える存在でありたいと思います。

 

それにしても依頼が少ない...

今週も、どこかで一日日雇いバイト入れないと...

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

質量分析コンサルティング等の価格改定

以前に書いたこの記事で仕事を手伝っている大学のプロジェクトですが、科学技術振興機構の大学発新産業創出プログラム(通称STARTプログラム)と言って、大学発ベンチャーを立ち上げる事を出口戦略としている補助金制度です。

 

そして、現在のこのプロジェクトは来年3月で終了しますので、出口戦略として立ち上げる新しいベンチャーに関わる事になりました。来年4月以降、実際には3月の準備期間から、そちらの仕事にある程度軸足を移す事になりそうです。もちろん、エムエス・ソリューションズの現在の仕事は継続して行います。しかし、それにかけられる時間はかなり少なくなると思います。

 

 

その事と、少し前にこの記事に書いた様に現在質量分析コンサルティング関係の仕事依頼が少ない事を勘案し、3月までの時間を可能な限り質量分析コンサルティングに使いたいと思い、価格を大幅に改定しました。特に、初回限定の“診断およびコンサルティング”は、1日40,000円で引き受ける事にしました。個人の収入では無く会社の売り上げとしての価格ですから、はっきり言って出血大サービスです。まぁ、時給1,000円一寸の日雇いバイトをするよりはマシなので...

 

現在LC/MSをお使いの多くの現場では、ほぼ間違いなく何らかの問題を抱えている筈ですが、その殆どで問題を問題として認識していないと予測しています。つまり、本来得られるよりもかなり質の悪いデータが得られているにも関わらず、それに気づいていない、数千万円もする効果な装置を有効に活用できていないと言う事になります。今回、価格改定に併せて新たに設けた“診断およびコンサルティング”では、日常的に行っているLC/MS分析業務を一通り拝見し、得られたデータなども確認し、装置が効果的に使われているか、試料前処理や溶離液調整に問題はないか、データ解析は正しく行われているか、などを診断し、必要に応じてコンサルティングを行います。基本的には1日かけて、その作業を実施します。

 

 

手前味噌ではありますが、私のLC/MSに関する経験・知識・技術を、LC/MSの現場で使えない事は本当に勿体ないです。上述の通り、来年4月以降(早ければ3月中から)、質量分析(LC/MS)に関するコンサルティングを実施する時間は大幅に減らさざるをなくなります。この機会を是非ご活用下さい。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

緊急募集! 11月16日AM都内限定、訪問LCMS無料セミナー

11月16日(金)、午前中2時間(10時~12時)、新宿駅から30分ないし40分程度で行ける場所限定で、LC/MSの訪問無料セミナーを承ります。

先着1社様のみ(研究機関や大学ももちろん可)、テーマは”LC/MSにおけるマススペクトル解析の基礎”です。

 

ご希望される方は、ホームページのお問合せからご連絡ください。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

㈱情報機構主催LC/MS定量セミナーの講師割引

11月22日(木)、株式会社情報機構が主催するLC/MS,LC/MS/MS定量分析セミナーで講師を務めることになりました。

主催者から、講師割引の申込み用紙を頂いたので、ご興味ある方はご活用ください。

メールでご連絡頂ければ、PDFファイルをお送り致します。

情報機構セミナー案内_講師割引

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

大学での質量分析関連の国プロ研究サポートを始めて一ヶ月

9月から始めた東京以西の大学での国プロの研究サポートの仕事ですが、1泊2日で3回行って大分様子が掴めて来ました。質量分析計を使った研究で、私自身その装置自体を使うのは初めてなのですが(質量分析計本体は使った事がありますがフロント部分が初めて)、触れるパラメーターが沢山あって、なかなか触りがいのある装置です。

プロジェクトリーダーの教授からは、“弄れる範囲で色々弄って性能を向上させて欲しい”と言われています。最初、今までその装置を主に使っていた方に教わりましたが、納品時にメーカーエンジニアの方に教えてもらった範囲でしかパラメーターを弄っていないようです。追加部品等も試作して良いと言われているので、何点かは設計もしています。

先ずは感度向上、そしてシグナルの安定性向上。まぁ試してみないと分からない事が多いですが、結構良くなる雰囲気を感じています。装置を色々と弄る仕事は、やっぱり楽しい!

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エムエス・ソリューションズ株式会社
http://www.ms-solutions.jp/
住所:〒187-0035 東京都小平市小川西町2-18-13
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

質量分析屋のブログでは小平市を拠点とする日々の活動やお役立ち情報をご紹介しております

東京都小平市にあるエムエス・ソリューションズ株式会社のブログでは、企業様や研究機関における技術指導やセミナーなど日々の活動のご紹介をはじめ、大学での講義の模様などもご案内しております。
当社がどのようなサービスをご提供しているか検討材料にしていただけるのはもちろん、質量分析の最新情報やノウハウなどもご紹介しておりますのでぜひご参考になさってください。
東京都小平市のエムエス・ソリューションズ株式会社のブログではトライアスロンやマラソンを趣味とする代表のエピソードなどもご紹介しております。技術指導やご相談を承る代表の人柄なども垣間見られるブログとなっておりますので、ぜひ判断材料の1つにお役立ていただき、初めての方もお気軽にお問い合わせください。