質量分析コンサルティング

同じ企業の違う部門の方からのLC/MS関連の仕事のご依頼

昨年、同じ企業の違う部門の方から、ほぼ同時期に結構大きな仕事のご依頼を頂きました。LC/MSで観測される、未知低分子化合物の構造推定の仕事です。そして、今年も年明け早々、同じ2部門からほぼ同時に同様のご依頼を頂きました。いやぁ、有難い限りです。

 

これで、2月は土曜日2日程を含めて全日予定が埋まり、1月&3月もほぼ埋まりました。ベンチャー立ち上げ準備もあるし、3月までは結構バタバタしそうです。相当集中してかからないと終わらないボリュームなので、気合い入りますよ~p(^_^)q

 

3月は、まだ2, 3日であればご依頼を受けられますので、LC/MSのセミナーや技術指導をご希望の場合はお早目にご連絡下さい。

 

 

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エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
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初めての企業様からLC/MS診断&コンサルティングのご依頼

このブログに書いた様に、最近LC/MS診断&コンサルティングの費用を3月までの期間限定で割引しています。先週、この価格で初めてご依頼頂いた企業様を訪問してきました。今までHPLCで行っていた分析をLC/MSに移行できないかと、約1年前にシングルのQMSを導入してトレーニングもしっかり受けたとの事ですが、中々使いきれていなかったそうです。この案件、以前一緒に仕事をしていた商社の営業の方から紹介されて、今年の春に説明に伺ったのですが、この時期になってご依頼を頂くに至りました。

 

当日は、現場で作業を始める前に、どんな試料をどんな目的で分析したいか、今まで使っていて困った事や分からない事は無いかなど、聞き取りをしました。LC/MSのコンサルティングをする上で私が重要視しているのは、LC/MS分析の目的です。LC/MSで信頼性の高い分析を行うためには、様々な知識や経験、考え方が必要ですが、どんな事が必要かと言うのは分析の目的によって変わると思っています。もちろん、使う装置によっても変わります。初心者に対して一度に色々な事を伝えて詰め込もうとしても、担当者の身に付かなければ意味がありません。それは、伝える側の独りよがりに過ぎません。先ずは分析目的を聞いて、担当者の知識や経験を把握し、それらを加味して、コンサルティングの内容を考えています。

 

実際に現場で一緒に作業をしてみて最初に思った事は、担当の方は分析の流れが分からないのだと言う事です。確かに、メーカーさんの講習ではそんな事までは教えてくれないでしょうからね。分析の流れがイメージできるようになれば、11つのステップが淀みなく流れるようになります。このステップは装置が安定するまで待つ必要があるから、最初に仕掛けておいて、その時間に他の事をやってしまおう! と言うレベルまで担当者を如何に早く持って行けるか。私の手腕が問われる部分です。

 

このお客様のLC/MSの目的は所謂ターゲット分析、ある試料に含まれる目的化合物の定量分析です。定量分析なので選択イオン検出法(selected ion monitoring, SIM)を使う事になりますが、最初は目的化合物のマススペクトルを確認するところから始める必要があります。正イオンと負イオン、両極性でマススペクトルを測定して、モニターするイオンを決めて、LCの移動相条件が決まっていなければ実試料を測定しながらそれを検討して...と全ての流れは書けませんが、分析の流れを一通りやって、イオン源のパラメーターを振ったり+αの事もやってきました。

 

初歩的且つ重要な事は初回で概ね伝えられたので、近いうちにもう一度ご依頼頂ければ、LC/MS分析者として更にステップアップできるようにコンサルティングしたいと思います。

 

 

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LC/MS/MSのData Dependent Acquisitionにおける多価イオン設定に関する注意点

プロテオミクスの研究者の中には、LC/MS/MSData Dependent AcquisitionDDA)の機能を使ってプロダクトイオンを取得し、タンパク質の同定を行っている方が沢山いらっしゃると思います。分子量にも依りますが、ペプチドの多くはESIにおいて多価イオンを生成するために、DDAの設定で“多価イオンのみをプリカーサーイオンとして選択する”機能を使う場合が殆どです。

 

この機能は、高分解能質量分析計で用いられる場合が多く、多価イオンであるか否かをシステムが認識するのは、同位体ピークの分離挙動だと推測されます。即ち、図1に示すように同位体ピークのm/z間隔が、1価イオンは1、2価イオンは1/23価イオンは1/3になる事に依るものです。

 

多価イオン-1

図1 イオンの価数と同位体ピークの分離挙動

 

ここで、ESIでは試料成分の濃度が高い時、クラスターイオンが生成される事が知られています。そして問題になるのが、クラスターイオンの多価イオンも生成される事があると言うことです。

 

例えばペプチド混合物の中に、ノミナル質量500と言う低分子化合物が大量に含まれていて、イオン化されたとします。ここで、図2(a)に示す様にプロトン付加分子のみが観測されれば、全く問題はありません。しかし、図2(b)のように、2量体の2価イオンが1価イオンに重なって観測されると、システムはこのイオンをノミナル質量1,000の化合物の2価イオンであると誤認識してしまい、プロダクトイオンスペクトルを測定してしまいます。

多価イオン-2

図2 (a) 1価イオンの同位体パターン、(b) 二量体の2価イオンが重なったパターン

 

通常の低分子化合物の2量体の2価イオンからのプロダクトイオンスペクトルは、ペプチドとは似ても似つかないパターンになると思われるので、タンパク質データベースで検索しても何もヒットしてこないとは思いますが、排除するに越したことはないですね。同位体ピークの強度比を見れば一目瞭然なので、生データを見れば容易に排除できます。ソフトに100%頼る事なく、生データを見る癖をつける事をお勧めします。

 

マススペクトル解析のコツなど、質量分析のコンサルティングを3月末まで限定の割引価格で引き受けています。

 

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LC/MS/MSによる生体試料中未知成分の構造推定の継続ご依頼

昨年度何度か、ある企業様から、C/MS/MSにより得られたプロダクトイオンスペクトルから生体試料中未知成分の構造推定のご依頼を頂いていました。今年度も年末押し迫った時期になってからご依頼頂きました。3月にご依頼があってから9か月間無かったので、今年度はもうないのかと半ば諦めていましたが、ご依頼頂けて良かったです。実際の作業は年明けからですが、1月の予定がまだがら空き状態だったので、嬉しい限りです。

 

このお客様には、今まで相当数の未知成分の構造推定のご依頼を頂いており、結果に満足して頂いているようで、私のLC/MS/MSデータの解析技術を信頼してくれています。

 

年明けから、週初めの2日間は浜松医大出張、残りの日の多くは、この未知成分の構造推定に充てる事になります。

 

しかし、月に2~3日であればまだLC/MSコンサルティングや技術指導のご依頼を受けられます。3月までの期間限定で、LC/MS診断&1日コンサルティングを格安でお受けしています。この機会に是非ご利用下さい。

 

 

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企業様でのLC/MSインハウスセミナー

先週木曜日(12/6)、久しぶりに企業様のインハウスセミナーで講師を務めてきました。代理店をお願いしているアルテア技研㈱の若い(確か入社3年目位?)営業の人が持ってきてくれた仕事でした。アルテア技研はソルナックチューブの営業をしてくれる人が殆どで、それ以外のセミナー講師やコンサルティングの仕事を取って来てくれたのは、彼が初めてでした。

 

まぁ、こう言う事を扱った経験は誰にも無いでしょうから、営業すると言ってもなかなか難しいとは思っていましたから、正直余り期待はしていなかったのですが...

とても嬉しかったですね

 

テーマはLC/MS(/MS)による定性分析。内容は、イオン化や質量分析計の原理から始め、マススペクトルやMS/MSにより得られるプロダクトイオンの解析に対する基本的な考え方や、役立つツールの紹介など。また、以前にセミナー内容に関する打ち合わせにお邪魔した際、実際にお客様のところで分析する系統の化合物のフラグメンテーション解析に対する説明を依頼されたのですが、私自身その種の化合物は分析した経験がなかったので、標品をお預かりしてMS/MSを測定し、その解析についても解説をしてきました。

 

13時スタートで、時々質問を受けながら17時まで4時間。終了後、担当責任者の方から、“とても濃い充実した内容でした”と大変喜んで頂きました。

 

この種の質量分析セミナーや大学の講義で話す時、主テーマが定性分析であっても定量分析であっても、必ず説明する重要な事が2つかあります。

 

1つは、分子の質量と分子量の正しい使い分けを説明する事です。マススペクトルから得られる情報は幾つかありますが、先ずは分子の質量情報であり、分子量情報ではないと言う事です。それは、このブログで書いています。

 

もう1つは、質量とm/zの正しい使い方について。セミナーや学会発表等において、LC/MSで得られたマススペクトルの説明で、イオンのm/z値の替わりに無条件で質量とかDaとかと言ってしまっているケースが散見されます。GC/MSであればそれは殆ど問題になりませんが、LC/MSでは問題になります。それは何故か...

 

マススペクトルの横軸はm/zであって質量ではないからです。m/zmはイオンの質量(を統一質量単位で割った値)、zはイオンの電荷数ですから、zが1の時にm/z値はそのイオンの質量に等しくなります(電子の質量を無視すれば)。しかし、LC/MSで得られるマススペクトルでは、測定する化合物によっては多価イオンが得られます。つまり、マススペクトルで観測されているイオンが1価イオンである事を言わずにm/z値を質量に置き換えて説明する事は、正しくない事になります。私は、セミナー等では、必ずその事を説明しています。

 

今回のセミナーを企画してくれた担当の方が、“こんなに為になる講義は、もっと色々な会社や大学でもやるべきだ”と言って下さいました。

 

このブログに書きましたが、4月から新たに立ち上げるベンチャーに関わる関係で、3月までの期間限定で、セミナーやコンサルティングの価格を大幅に下げました。この機会に是非ご相談下さい。

 

 

 

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お客様の声を追加しました

LC-MS/MSによる構造解析のご依頼を何度か頂いた研究機関の方から、お客様の声を頂きました。

今後も、LC/MSの現場でお役に立てる仕事をしていきます。

 

LC-MS/MSによる構造解析は弊社の最も得意な分野です。安心してお任せ下さい。

 

 

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質量分析屋のブログでは小平市を拠点とする日々の活動やお役立ち情報をご紹介しております

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