独立起業で大切なこと:前の会社の辞め方

私は質量分析に関わる会社に20年勤めた後、7年半程前に退職、今の会社を設立しました。

 

特に喧嘩別れした訳ではなく、円満退社でした。

仕事に全く不満が無かったと言えば嘘になりますが(全く不満が無ければそもそも辞めないし)、

20年勤めた中では、まぁまぁ自分の思った仕事が出来たと言えるでしょう。

勿論組織ですがから、今のような自由度はありませが...

 

前の会社に勤めている時と辞めた後、同じ業界で仕事をしていると、まずまず円満退社だったのは

とても良かったなぁとつくづく思います。

1つは、お客様を訪問中に、前の会社の人に会う時です。つい先日もありました。

横浜の企業様にLC/MSの技術指導に伺った時のこと、技術指導をしている装置は前の会社の装置では

ないのですが、同じフロアに前の会社の装置があり、エンジニアの方がメンテナンスで来ていました。

前の会社に勤めていた時から良く知っている人で、訪問先でたまたま会っても、普通に世間話もできるし

仕事の話しもできる。今の仕事に有益な情報が得られる事もあります。

喧嘩別れした場合には、多分こうは行かないでしょうね。

 

他には、これは今このブログを書いているこの瞬間が正にそうなのですが、装置を貸して貰えることです。

同じ業界で仕事をしていながら、競合する製品を開発している訳でもなく、他のサービスも基本的に競合しないし、

まずまずの円満退社だったので(辞めることを惜しんでくれる人は沢山いましたが)、辞めた後もとても良くして

くれる人が多いのです。

 

たまに装置を借りに来て装置の前に座っていて、以前からの知り合いが通りかかったりした時に、

”そこに居ても全然違和感ないね”などと言ってくれます。

 

この業界って、競合会社間で転職する人が実に多いのです。まぁ、他の業界の事は知りませんが...

 

競合する会社間での転職って、前の会社が今では競合相手になる訳ですから、今の私の様には当然出来ないですよね。

前に勤めていた会社の悪口を言ったり、製品を貶したり...愛社精神云々以前に、そんなことはしたくないです。

 

会社の辞め方、転職の仕方、起業の仕方、色々な考え方があるしやり方がありますが、私にとっては、今の方法が

ベストだったと思います。自分でお金を稼ぐってとっても大変だけど、組織の中で悶々とするよりは、自分には合っている

と思います。自由と責任は表裏一体。起業すると、勤め人には味わえない様々な事を味わえます。

とは言え、他人に起業を勧めることはしませんけど...

 

 

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独立起業して大切なこと:体調管理

独立起業して大切なこと、勿論色々ありますが、最も大切なのは体調管理だと思います。

 

特に、一人や二人と言う極少人数で起業した場合、自分の代わりに仕事をしてくれる人はいません。受けた仕事に体調不良で穴を開ければ、信用を失いかねません。かと言って、具合が悪いのに無理して仕事をするのは、状況によっては言語道断です。

 

起業の形態が会社であれ個人事業主であれ、大企業のような会社の看板はありません。個人のスキルと経験で、プロとしての仕事をやり続けるしかありません。

 

こちらの体調不良などの都合で、仕事に穴を開けたりスケジュール変更をお願いしたり、起業したばかりでは特に絶対にやってはいけないことです。その部分は、サラリーマンとは決定的に違うところです。私は起業して7年半ほどになりますが、父が亡くなった直後の仕事についてはスケジュール変更をお願いしましたが、それ以外で仕事に穴を開けたりスケジュール変更をお願いしたりしたことは一度もありません。具合が悪いのにお客様を訪問したことなどもありません。たまたま家で仕事をするタイミングで、少し体調が悪いということはありましたが。

 

風邪をひきにくい身体作りのためのトレーニング。免疫力を高めるための日々の努力を怠りません。

 

サラリーマンには許されても、個人事業主に近い立場では許されない(やってはいけない)ことがあり、それが出来ない人は独立起業しない方が良いと思います。

 

 

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独立起業して大切なこと:分相応であること

FBでも繋がっているブロガーの「かさこさん」という方は、セルフマガジン等の冊子を自費で作成して無料で配布しているのですが、今回「好きを仕事にする独立起業の教科書」という冊子を作成され、先日送ってきてくれました。その内容については、今後紹介しようと思いますが、その冊子を読んで私なりに独立起業について思っていることを書いてみます。

 

以前のブログでも書きましたが、日本電子から独立、エムエス・ソリューションズを設立して8年目になります。新たに起業した会社の生存率、7年では10%位らしいので、我ながら頑張っていると思います。

 

独立起業して、今まで常に気を付けていること

 

それは「分相応」であることです。

身の丈に合ったことをする、見栄を張らないということですね。

 

特に支出面では、余計な出費を極力抑える努力をしています。

 

例えば事務所! 会社設立というと事務所をどうするか? って思う人が多いと思いますが、私は最初から事務所を借りるという考えはありませんでした。一人でのスタートでしたし、仕事の内容的にも専用の事務所が必要なかったということもありました。しかし、「分相応」を考えない人は事務所を借りて余計な固定費を支払ってしまい、経営を圧迫してしまう要因になると思います。余計な固定費を抑えることは、会社経営ではとても重要なことです。

 

例えば試薬の入手! 液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)という機器分析に関わる仕事をしていますから、色々な試薬を使います。しかし、その必要量は極僅か(例えば1 mg位)であることが殆どです。そして、試薬会社から販売されている試薬というのは、例えば10 gとか25 gとか、一度購入したら一生使いきれないような量なのです(1 mg10 g10,000分の1)。それなら、知り合いから使う分(1 mg)だけ分けてもらうことは出来ないかと考え、今までに相当種類の試薬を分けて頂きました。

 

例えばカラムなどの消耗品の入手! 上でも書きましたが、仕事柄LCのカラムなどの消耗品を使うことがあります。価格は概ね15万円程度。大企業であれば1本買えば数週間とか数か月で使い倒してしまいますが、我々はそれ程使いませんので、新品である必要はありません。大企業等で、購入はしたけど余り使われず廃棄される予定の消耗品類って結構あるのです。そういう廃棄品を知り合いから頂くことで賄うことが多いです。

 

こう言うことをやっていると“ケチ”だと思われる方も多いかも知れません。でも私は、こういう事は「分相応」の1つだと思っています。例えば試薬の話し。大企業でも、10 gとか25 gとかと言う単位で試薬を購入すれば、それを使いきることは先ずありません。おそらく90%以上は使わない状態で廃棄されるケースが殆どです。それなら1 mg位は頂いても、その会社にとって何のデメリットもありません。もちろん、組織によってはそのような行為を認めていない所もあるので、そのような企業から頂くことはしません。

 

カラムの例についても、廃棄予定の物を引き取っているに過ぎません。再利用なので、頂く元の企業様には迷惑がかかることはありません。

 

人さまに迷惑をかけず、最低限の支出で最高のパフォーマンスを発揮して、質量分析を通じて役に立つ仕事をする。小さな仕事ばかりですが、リピーターのお客様もいますので、今後も会社を存続させて今の仕事を継続させなくてはなりません。今後も、「分相応」、「身の丈に合った」ことをやって、質量分析を通じて社会に貢献できる仕事をしていきます。

 

 

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アウトソーシングに頼るか自前で何とかするか?

昨年度から、かなり大きな企業様から、高分解能MS/MSを用いた未知化合物の構造推定のご依頼を頂いています。年に数回、定期的にご依頼を頂いているので、非常にありがたいです。かなり大きな社内プロジェクトのようです。そのプロジェクトには、高分解能MS/MSを用いた未知化合物の構造推定が必須で、しかしその内容に詳しい社員がいない(質量分析の経験者は何名か居るようなのですが)ということで、弊社のホームページをご覧になってご連絡を頂きました。

 

このお客様のケースのように、組織で仕事をするとき、その内容に対して詳しい者が組織内にいない時どうするか?

 

アウトソーシング即ち外注するか、自分達で勉強するなり努力して何とかするか、の大枠では二択になると思います。どちらにすべきという事はありません。組織によって、また同じ組織においても仕事の内容や緊急性、それにかけられる予算、費用(時間)対効果等によってどちらが良いかは決まってきます。

 

私の会社エムエス・ソリューションズは、常勤は私ともう一人の役員の二名だけの会社ですから、自分達で自信をもってできることは限られます。そして、得意でない事は、やはりアウトソーシングに頼る事が多いです。税金関係は設立当初から税理士に頼んでいますし、特許調査や出願も専門家に頼みます。

 

自分達で出来ることでも、時にはアウトソーシングに頼ります。実例として、先ずは役員を追加した時の登記申請。これを司法書士に頼みました。会社設立時の登記申請は全て私自身でやりましたので、今回の役員追加の申請もやろうと思えば自分でできました。そして、つい最近の例では、販促資料の英訳。これを翻訳会社に頼みました。私は今までに論文を10報以上全て英語で書いているので、これもやろうと思えば自分で出来ました。まぁ、最近は英語で論文を書くこともなくなってしまったので、英語力が大分落ちていることは否めませんが...

 

やろうと思えば自分達でできることをアウトソーシングする。そのポイントは幾つかあると思います。

・自分達でやるよりも良い結果が期待できる。

・得意でないことに時間を費やすより、その時間を本来の仕事に充てた方が効率的である。

特に2番目の考え方は重要だと思います。私自身、自分でやろうと思えば出来ることをアウトソーシングするのは、主には2番目の理由です。例えば上記の役員追加の登記申請。自分でやろうとすれば法務局に行ったり慣れない資料を作成したり、かなりの時間がかかります。それよりも、その時間を製品の販促資料を作成したり、コンサルティングをしているお客様のデータ解析のための情報収集をしたりすることに使った方が、トータルでの時間(費用)の使い方としては効率的です。

 

アウトソーシングを活用しない会社は、とかく目先の支出に拘り過ぎる傾向があるのだと思います。得意でないことを、時間はかかっても社員に担当させれば、社員に対する支出(給料)は固定費ですから、見かけの支出はゼロ。一方アウトソーシングすれば、その費用は目に見える形での支出になります。しかし、社員に本来の仕事をさせれば、同じ時間でより生産性の高い仕事が可能になるかも知れません。

 

それでも、努力した結果担当社員が成長できれば、教育のための費用をかけたことになるので、それはそれで大きな成果を上げたことになります。しかし注意しなければならないことは、その努力が間違った方向に向かってしまうことです。見当違いのことをしてしまうということです。そうなると、費やした時間が無駄になるだけでなく、間違った結果が得られてしまうので、会社としては正に踏んだり蹴ったりの状況です。

 

これからの企業経営は、固定費を出来るだけ抑え、専門性の高い仕事についてはアウトソーシングを上手に使うことが、重要なキーポイントの1つになると思います。

 

 

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長男から起業したことについての質問を受けました

もう一か月位前のことになりますが、家での仕事が一段落して晩御飯に何か作ろうかと準備をしていたところ、高2の長男から突然“どうやって起業したの?”と聞かれました。私の仕事に興味をもっていると思わなかったので、完全に想定外の質問で驚きました。起業の方法を知りたいのかと思って聞いたらそうではなく、今の仕事でやっていけると思ったのは何故か?を聞きたかったようです。

 

・以前勤めていた会社(日本電子)での仕事内容から、今の仕事を考え需要があると思ったこと

 

・日本電子に勤めて間もない頃から付き合いのある研究機関の知り合いに、“メーカーに依存しないLC/MSエンドユーザーフォローのような仕事を始めようと思う”と相談に行ったらその場で仕事の内示をもらい、今の仕事を始める決心がついたこと

 

・一人で(実際にはもう一人の役員と二人ですが)仕事をするのは、キツいこともあるけどビジネスを自分で考えられるのは楽しいと感じること

 

などを話しました。

 

長男は、所謂キャンパスのある高校ではなく、インターネットの高校で勉強しています。ネットビジネス全盛期、自分の力で稼ぐ色々な方法があることは、自然と情報として入ってくるでしょうから、私が起業したことに興味をもったのかも知れません。

 

仕事に対するモチベーションをどう保つか、遣り甲斐をどう見出すか、色々な方法や考え方があると思います。ラン友さんが、FBこんな記事をシェアしていました。

 

勿論、ここに書かれていること、上司の役割は正しいと思います。しかし、私はやっぱり、個々の目的意識が重要だと思っています。多少大学に関わる仕事をしていますので、毎年就活の様子を聞く機会があります。また、仕事がら大学の教員と話す機会が多いです。

 

目的意識をもって就職先を考えている学生がどれほど居るか?

 

あるいは、就職してから自分の仕事の意義を考える社会人がどれほど居るか?

 

私は自分が関わっている学生達(主には横市大)が卒業する時、次のような話をするようにしています。

 

「会社にしろ研究機関にしろ役所にしろ、その組織が社会の中で存在している意義がある。何かの形で社会の役に立っている。先ずはそれを理解して、自分がその組織で何を考えどう行動すれば、組織を通じて社会の役に立てるかを考えろ!」

 

考えることで目的意識がもてるし、自分の組織内での行動指針が決まると思います。

 

何も考えず、給料がもらえれば良いと思って上司の指示に従うだけの人。あるいは、考えてはいても筋が通っていない人、自分の進むべき道が定まっていない人、ちっぽけな組織の中で保身を考える人、そんな人が上の記事にあるような「心が折れてしまう」人になるのではないかと思います。

 

目的意識をもって仕事をしていれば、“上司によって心が折れる”前に自分で打開策を見つけられると思います。私も前職では、“部下の心を折る”ことを生きがいにしているような(←あくまでも私見)上司がいました。そして、私が見つけた打開策は“会社を辞めて起業すること”でした。長男が将来どんな仕事をするか分かりませんが、目的意識をもって仕事をする人になって欲しいです。

 

 

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設立7周年!

エムエス・ソリューションズは、先週水曜日(8月9日)で会社設立7周年を迎え、8期目に入りました (^_^)

 

AS起業.NET というサイトに、会社生存率というデータが載っていたので、以下に引用させて頂きます。

年数   存続率 100社あったら何社残る? 1000社あったら何社残る?

5年   14.8%    約14社          約148社

10年   6.3%    約6社             約63社

20年     0.4%         ほぼ0社                                  約4社

30年 0.021%         ほぼ0社                               ほぼ0社

 

7年のデータはありませんが、おおよそ10%位でしょうか?

質量分析などというニッチな分野の仕事を一人で始めて、もちろん前職である日本電子㈱でのバックグラウンドが大きく影響しているのは言うまでもありませんが、まぁまぁ頑張ってるなぁと思います。

技術指導やコンサルティングについてはリピーターのお客様が多く、有難い限りです。

今年から”LC/MS用オンライン脱塩カートリッジ”の開発・販売も始め、役員も一人加わりました。

 

総代理店もアルテア技研㈱様に決まりましたし、これからも質量分析に関して、大企業には手が回らないような小さな仕事をコツコツとやっていきたいと思います。

 

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質量分析屋のブログでは小平市を拠点とする日々の活動やお役立ち情報をご紹介しております

東京都小平市にあるエムエス・ソリューションズ株式会社のブログでは、企業様や研究機関における技術指導やセミナーなど日々の活動のご紹介をはじめ、大学での講義の模様などもご案内しております。
当社がどのようなサービスをご提供しているか検討材料にしていただけるのはもちろん、質量分析の最新情報やノウハウなどもご紹介しておりますのでぜひご参考になさってください。
東京都小平市のエムエス・ソリューションズ株式会社のブログではトライアスロンやマラソンを趣味とする代表のエピソードなどもご紹介しております。技術指導やご相談を承る代表の人柄なども垣間見られるブログとなっておりますので、ぜひ判断材料の1つにお役立ていただき、初めての方もお気軽にお問い合わせください。