(株)情報機構様主催 LC/MS定量分析入門セミナー
2020年3月16日(月)、株式会社情報機構様が主催するセミナーでLC/MSの定量分析に関する話をすることになりました。今回で3回目になります。
入門編なので、初心者~中級者くらいの方をターゲットにした内容にする予定ですが、質量分析の基礎的な内容はしっかり盛り込みます。
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
E-mail: tyutaka@ms-solutions.jp
http://www.ms-solutions.jp/
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朝焼けの景色に軸を記入したらLC/MSデータに見える!
先週の浜松医科大学出張時、ラン中に見た朝焼けの景色に横軸として保持時間、縦軸としてm/zを入れてみると、なんと雲がLC/MSデータに見えます!
ポリエチレングリコール(PEG)やポリプロピレングリコール(PPG)の様なポリマーを逆相LC/MSで測定すると、nの数が増して質量(m/z値)の増加に伴い保持時間が遅くなるため
保持時間とm/z値で2D-Mapを書かせると、この写真の様になります。景色がLC/MSデータに見えるなんて、職業病ですね~♪
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
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LC-MSを用いた直接試料導入法
LC-MSを用いて何かの試料を分析する際、試料をLCカラムで分離させずに直接試料をMSに導入する方法には、インフュージョンとフローインジェクションの2種類が用いられます。
インフュージョンは、試料溶液をシリンジポンプによって連続的にMSに導入する方法で、マスキャリブレーションを行う時はこの試料導入法が用いられます。
フローインジェクションは、装置としてはLC-MSそのままですが、カラムを外してその替わりにユニオンを接続し、インジェクターから試料を注入します。試料成分がカラムで分離されませんので、試料が混合物であればそのまま混合物の状態でMSに導入されます。両方法で得られるデータのイメージは以下の様になります。
インフュージョンでは、試料溶液が連続的に一定流量でMSに導入されるため、測定時間中シグナル強度はほぼ一定で、測定時間の何処でマススペクトルを取得しても殆ど同じパターンになります。
フローインジェクションでは、溶媒の流れの中に試料が注入されるため、シグナル強度は変化を伴い、ピークが現れます。カラムを用いていないため、ピークが現れる時間は数秒程度になります(流している溶媒の流量と配管容量に依存)。また、多くの場合テーリングしたようなピーク形状になります。
どちらの方法も、初めて測定する試料に対して、LC/MSで測定可能か?(ESIやAPCIでイオン化するか?)をザクッと確認したいときに用います。或いは、購入した標準試薬をそのまま測定する時や、単離精製された化合物のマススペクトルを確認する時にも用いられます。インフュージョンについては、ある一定時間常に試料のマススぺクトルを観察出来るので、イオン源パラメーター等の条件の最適化を行う時や、分析種のイオンが観測されたらそのMS/MSスペクトルを測定する時などにも便利です。
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東京都スキー連盟の指導員研修会在京理論中止
ここ10年程の間に知り合った人は、私は仕事以外では走る事しか考えていない人間であると思っているかも知れませんが(決して外れではありませんが)、20年位前はスキーの事しか頭にないスキー馬鹿でした。
11月中旬頃~5月月末まで、雪のあるスキー場を求めて毎週スキーに行っていた時期が長い事ありました。前職の20年間は、殆どそんな感じでしたね!
3年前のブログに書いた通り、指導員の資格まで取って、自分で楽しむのは勿論沢山の人にスキーを教えてきました。
今では、2年に1回指導員研修会に参加するだけで、実際に指導する機会は無くなってしまいましたが...
今年は2年ぶりに指導員研修会に参加します。で、12月の現地(スキー場)での研修の前に、明日都内で理論研修が行われる予定だったのですが、台風の影響で中止が決まりました。
もう1回予定されているので、今回参加できなかった人はそちらに回る事が出来るのかも知れませんが、私はもう一方の日程では都合悪いので、代替え案がどうなるのか気になります。
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目的と手段の履き違え
最近、少年サッカーチームで一緒にコーチをしている方から、この記事を紹介して頂きました。
公立中学校の校長のインタビュー記事ですが、共感できる話がとても多いです。
この中で、”目的と手段の履き違え”と言う話が出てきますが、これは教育現場だけでなく、
多くの企業でも起こっていると思います。
例えば、会社の中である組織や役職があったとします。それらは、それが出来た当時には必要だった
ものですが、時代が変わり、仕事のやり方が変わり、インフラが整備され、効率良く仕事を進めるため
には既に不要な組織や役職になってしまったとします。
しかし、多くの企業では、その組織や役職の仕事を無くさないために、業務の効率化を敢えて無視して、
古いやり方に拘ろうとします。私は実際に、そんな例を幾つも体験してきました。
そんな事をしていては、企業は成長しませんし、そもそもお客様に迷惑が掛かります。
目的を達成するための方法が手段であり、手段を守る事が目的になってはいけません。
これは、仕事とか教育とかの枠を超えて、あらゆる場面で言える事だと思います。
エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
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JASIS2019幕張メッセで開催中
昨日から幕張メッセで開催されているJASIS2019に出展しています。
オンライン脱塩チューブ(ソルナックチューブ)のカタログや実物の展示をはじめ、
ソルナックチューブのアプリケーションデータ、4月から事業を開始している
浜松医科大学発ベンチャーの株式会社プレッパーズの情報も展示しています。
今日は二日目、また一日頑張ります。
ブースは、ライフサイエンスイノベーションゾーンのAB-65です。
是非お立ち寄りください。
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代表取締役 髙橋 豊
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質量分析屋のブログでは小平市を拠点とする日々の活動やお役立ち情報をご紹介しております
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当社がどのようなサービスをご提供しているか検討材料にしていただけるのはもちろん、質量分析の最新情報やノウハウなどもご紹介しておりますのでぜひご参考になさってください。
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