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2016年8月&9月の月間走距離

8月の始めに右足首を痛めてしまい、暫くはごまかしながら走っていたのですが、

いよいよ治らないので、8月25日~9月9日まで完全休養!

そのため、8月と9月の走距離は、通常の1/2~1/3程度にとどまりました。

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でも、長いこと休んだおかげで、先週から今週にかけて連日走ってみましたが、

右足首にまだチョッと違和感があるので完治はしていないですが、まずまず普通に

走れるようになりました。

 

まぁ、こうなると完治はしないと思うので、酷くならないように付き合っていく

しかないのでしょうねぇ...

 

10月16日にはフルーツマラソンがあるし、ぼちぼち調子を上げて行きたいですね♪

 

質量分析関連企業のLC/MS基礎セミナーを聴講して

 

先日、外資系の質量分析関連企業のLC/MS基礎セミナーに参加してきました。LC/MSの技術指導をしている、早稲田大学の学生達4名(M2-1名、B4-3名)を連れて。

 

セミナーは午後一杯使うもので、製品紹介なども当然ありますが、参加費が無料ということを考えると、とても良い(お得感がある)内容でした。

 

私も4月に、主に4年生に対してLC/MS基礎の話を一日かけてしましたが、日常の研究では、彼らの中ではLC/MSは単にツールとしての位置づけになってしまうので、基礎知識を復習させる良いきっかけになりました。

 

そして、より正しい知識を身に着けさせるという意味で、終了後にセミナー内容についてディスカッションし、講師の話が少し間違っている点、あるいは説明が不足している点などを洗い出しました。

 

大きな間違いはなかったのですが、まず気になったのは、

                                               

“質量”と“m/z”の使い方

 

マススペクトルで観測されるイオンのm/z”が“質量”と等しくなるのは、z = 1の時、すなわち1価イオンの場合のみです。APCIでは多価イオンが生成することはありませんが、低分子化合物であってもESIでは多価イオンが生成する場合があります。

 

講師の方は、なんの解説もなく“m/z”を“質量”と言っていました。前述したように、“m/z”を“質量”と言えるのは、1価イオンの場合のみです。安に“m/z”のことを“質量”と言ってしまうのは正しくありません。1価イオンであることが前提になることを伝えるべきです。

 

また、初心者の方が間違いやすい、分子量とモノアイソトピック質量の違いを解説されていたことは良かったのですが、ノミナル質量について説明しなかったのは、片手落ちと言えるでしょう。

 

さらに、質量分析計の測定法について、マススペクトルを得るための方法をスキャン、特定のm/zのイオンの強度変化をモニターする方法をSIM (selected ion monitoring)と解説していましたが、マススペクトルを得るための方法をスキャンに限定してしまうのは正しくありません。スキャンとは、電圧を走査することであり、四重極質量分析計、イオントラップ質量分析計、二重収束質量分析計などでは、何等かの電圧スキャンによってマススペクトルが得られます。

 

しかし、飛行時間質量分析計(time of flight mass spectrometer, TOF-MS)では一定の加速電圧で飛行するイオンの飛行時間の差を利用してマススペクトルを得るため、電圧スキャンは行いません。従って、TOF-MSを含めて質量分析計全体で考えると、マススペクトルを得るための測定方法を“スキャン”と一言でまとめてしまうのは正しくないと言えます。

 

初心者向けのセミナーという位置づけだったようですし、時間的な制限もある中でどの程度詳しい内容を伝えるかというのは悩むところだと思いますが、聴いていた時の雰囲気では、これらの点については、講師の方は知らないで話していたようでした。

 

もう少ししっかり勉強して欲しいと思いました。

 

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八十八歳の現役ランナーに学ぶ

先週末、ランニングの大先輩である櫻井さんの米寿のお祝い会に参加しました。

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何歳から走り始めたかは聞いていませんが、フルマラソンの自己ベストは、55歳の時の3時間1529秒だそうです。

 

そして、88歳になった今でも、現役のランナーです(^-^)

 

私は今50歳で、フルの自己ベストは、10年前くらいの3時間45分台です。最近は、フルはウルトラマラソンの練習のために、年に12回走る程度ですが、概ね4時間前後ってところです

 

櫻井さんの様に努力すれば、まだフルで自己ベストを更新できるカモと思いつつ、ここ数年はウルトラマラソンにはまったこともあり、もうフルを真剣に走るつもりはありませんが

 

櫻井さんの75歳からのフルマラソンの記録を見せて頂きましたが(写真を見て下さい)79歳までほぼ毎年10回フルを走っているんです(^-^) 

スゴイですよね~Σ(・□・;)

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私も、あと40年走り続けられるように、大きな怪我には気をつけて、しっかりトレーニングを継続します。

スキーも続けられるかな(^-^) 

トライアスロンは、80過ぎたら難しいかなf(^_^)

 

櫻井さんから見れば、私などはまだ子供のようなものでしょう(^^;

 

何歳になったってやろうと思えば大概のことはできる、それを実現している人がいるってことを、実感させられた日になりました。仕事もランニングも、益々頑張らないとなぁ~\(^_^)

 

写真は、ご本人の許可を得て掲載しています。

 

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エレクトロスプレーイオン化の基本:イオン種から分子質量を推測する(負イオンの場合)

以前、ESI(+)で得られたマススペクトルにおける付加イオンの解析について解説しました。

イオン種から分子質量を推測する(正イオンの場合)

今回はESI(-)について解説します。

 

LC/MSで最も汎用的な移動相条件は、水とアセトニトリル(あるいはメタノール)に0.1%のギ酸や酢酸、10 mMのギ酸アンモニウムや酢酸アンモニウムなどを添加したものです。例えば酢酸や酢酸アンモニウムを添加した移動相条件を用いて負イオン検出のESIで測定を行うと、以下のようなマススペクトルが得られます。

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http://ms-solutions.jp/blog/page/2の表より、酢酸や酢酸アンモニウムの移動相条件では[M+CH3COO]が生成し易いことを考えると、化合物Aのマススペクトルでは、m/z 499イオンは[M-H]m/z 559イオンは[M+CH3COO]であると帰属することができます。

また、移動相にCl源になるような化合物を添加しなくても、[M+Cl]が観測されることがあります。化合物Bのようなマススペクトルが得られたら、m/z 698イオンは[M-H]m/z 734イオンは[M+Cl]m/z 758イオンは[M+CH3COO]であると帰属することができます。

 

ここで重要なのは、m/z 734イオンの同位体パターンを確認することです。下の図のように、m/z 734イオンに対して約30%の強度でm/z 736イオンが観測されていれば、このイオンはCl1個含んでいることが分かります。

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LC/MSでリン酸塩緩衝液が基本的に使えないのは?

少し前、リン酸塩緩衝液がHPLC(高速液体クロマトグラフィー)の移動相として多用されていることについて解説しました。

リン酸塩緩衝液がHPLCの移動相として多用されるのは?

 

通常HPLCでは、紫外光や蛍光を用いる検出器が一般的で、これらの検出器に対してはリン酸塩緩衝液の使用は何の問題もありません。

 

しかし、HPLCの後ろにMS(質量分析計)を接続したLC-MS(イオン化はエレクトロスプレー(ESI))では、リン酸塩緩衝液は基本的に使えません。

 

その理由は以下の3つです。

 

① リン酸塩がESIで非常にイオン化されやすいから

LC-ESI/MSで何かの化合物(分析種)を測定する時、それよりイオン化されやすい化合物(夾雑成分)が共存すると、夾雑成分が優先的にイオン化されて、分析種がイオン化されにくくなるという問題が起こります。この現象をイオン化抑制と言い、リン酸塩はイオン化抑制を起こす化合物の代表例です。

 

② イオン源が汚染される

リン酸塩は、不揮発性の塩です。食塩のようなものです。⬇のリンクで簡単に解説していますが、

エレクトロスプレーイオン化について

 

リン酸塩は元々は固体(結晶)で、水や有機溶媒に溶解して移動相に用います。ESIにおいて、高電界の作用で生成した帯電液滴を加熱する過程で、大量のリン酸塩が結晶に戻ってしまい、イオン源が汚染される訳です。

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この写真で、コーンの先端部に塩が付着して、白くなっているのが判ると思います。この先端部には内径1 mm以下の小さな孔が開いていて、イオンを取り込むのですが、こうなると、イオンを取り込む効率が低下して感度が下がってしまいます。

 

③ コーンやキャピラリーが目詰まりを起こす。

 ESIでは、写真のコーンの他にも、キャピラリーと言う小さな孔(細孔)が開いている部品が使われます。写真のように、細孔に塩が付着して酷い状態になると、孔が完全にふさがれてしまいます。そうなると、イオンは全く観測されなくなってしまいます。

 

リン酸塩などの不揮発性塩の緩衝液がLC/MSに使えない理由が、お分かり頂けたと思います。

 

 

 

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LC/MSに関する講義:早稲田大学編

 

だいぶ前になりますが(8/26)、早稲田大学理工学部の天然物研究室へ、LC/MSの技術指導に行って来ました。

 

この研究室では、月に1~2回の頻度で、もう2年ほど仕事しています。忘年会や新年会にも呼んでもらうなど、楽しく仕事させて貰っています。

 

研究室にはLC-MSはなく、測定する時は東京女子医大近くにある施設に、借りに行きます。普段使う装置は、四重極質量分析計と飛行時間質量分析計を直列に繋いだタンデム質量分析計(通常QqTOF-MSと略します)が主です。たまに四重極を3つ直列に繋いだ三連四重極質量分析計(QqQ-MS)も使います。

 

両方ともMS/MSができる装置です。

MS/MSについては、

MS/MSとは?

 

実際に天然物から抽出した試料を一緒に測定しながら、条件設定や前処理、データ解析などのボイントを指導します。

 

先週は、ちょうど測定する試料がないというので、会議室で座学。

 

この4月から装置を使い初めた4年生が3人と経験の長いM2が1人。

 

最近知り合った島津ジーエルシーの三輪さんというLCカラムの営業の方に、午前中カラムのPRを兼ねて基礎講座をやって頂きました。

 

営業と言っても学生時代はカラムの研究をしていて、博士号ももっているので、内容は流石にしっかりしていました。

 

午後は私が担当。三輪さんも聴きたいと言うので、そのまま残ってもらいました。先ず4年生3人に、LC-QqTOF-MSのポンチ絵を書かせてみました。普段使っている装置のことをどれだけ理解しているか、試すためです。

 

相談しながらやらせましたが、

 

いやぁ~、書けないこと(>_<)

 

LCのカラムとインジェクターが逆になったり、TOFの後ろにQを配置してみたり…

 

なかなか面白い絵が見れましたf(^_^)

 

装置を単に研究のためのツールとして使うだけなら、装置の構成など知らなくても余り困らないのですが、

 

誰からも文句を言われない信頼性の高いデータを取得し、確実なデータ解析をするためには、装置構成を把握し、LC内での液体の流れや分析種の挙動、MS内での分析種イオンの挙動をイメージできることが重要であると考えています。

 

この研究室でMS班に入った学生達は、M2を修了する頃には、LC/MSに関しては、そこら辺の企業や研究機関でLC/MSを使っている研究者に負けないレベルにまで押し上げることが目標です。
M2の坂本くんは、基礎知識はまだまだですが、定性的なデータ解析のセンスについては高いレベルで、企業に入っても即戦力になると思います。

 

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