事例紹介

インハウスセミナー

味の素株式会社様における実施例

約半年間に亘って全5回(概論、定性分析初級編、定量分析初級編、定性分析アドバンスト編、定量分析アドバンスト編)、研究所や工場でLC-MS, GC-MSをお使いの方達を対象に、レベルや分析法に応じて インハウスセミナーを実施致しました。毎回60名以上の方にご参加頂きました。

Evaluation of the Botanical Origin of Black Cohosh Products by Genetic and Chemical Analyses

国立医薬品食品衛生研究所生薬部で行っている仕事のご紹介です。

連名で投稿された論文が、Webで掲載されました。 国立医薬品食品衛生研究所生薬部の政田博士が1st-Authorで書かれた論文で、 弊社はLC/MS/MSの測定とデータ解析を担当させて頂きました。

チョウトウコウの品質安定化を目指した研究

表彰状

株式会社ツムラ様との共同研究のご紹介です。

株式会社ツムラ様と共同で進めた”チョウトウコウの品質安定化を目指した起源種,産地および部位間比較”の研究に関して、2015年度の生薬学会でポスター発表を行い、優秀発表賞を頂きました。 本研究において、弊社はLC/MS/MSのメソッド開発と、多変量解析のための成分抽出を担当しました。成分抽出には、ライフィクス株式会社のSignpost MSを用いました。

Signpost MSについて

チョウトウコウの品質安定化を目指した基原種,産地及び部位間の比較(1)

○中村理恵1,山路弘樹1,牧野文昌1, 橋 本和則1,武田修己1,髙橋豊2,成暁3,楊永平3,孫航3 (1ツムラ生薬研究所,2エムエス・ソリューションズ,3中国科学院昆明植物研究所)  

目的および背景

  • 日本薬局方チョウトウコウ「カギカズラ Uncaria rhynchophylla Miquel, Uncaria sinensis Haviland 又はUncaria macrophylla Wallich (Rubiaceae)の通例とげである」 性状:かぎ状のとげ又はとげが対生又は単生する短い茎からなる
  • 主要産地は広西,貴州,雲南など広範囲
  • 近年,栽培化が進められている

変動要因多く,品質に多様性を生じる可能性

矢印

チョウトウコウの品質の確保と安定化を目的とし,基原種,産地(系統),野生・栽培及び部位の違いによる品質変化を含有成分網羅的な観点から明らかにする  

方法

【材料】チョウトウコウ 日局収載3基原種 栽培品及び野生品
Uncaria rhynchophylla Miquel
  • 高知系統(高知栽培・高知野生)
  • 広西系統(雲南栽培・広西野生)
  • 貴州系統(貴州栽培・貴州野生)
Uncaria sinensis Haviland
  • 貴州産(栽培),四川産(野生)
Uncaria macrophylla Wallich
  • 雲南産(栽培),雲南産(野生)
方法 方法  

結果1 基原種 vs. 産地(系統) vs. 部位(とげ・側枝の茎)

品質の多様性: ① [基原種]>[部位] ② [産地(系統)]>[部位]
①多成分
多成分  
②主要アルカロイド
主要アルカロイド  
③水溶性成分
水溶性成分  

結果2 栽培品 vs. 野生品

品質の多様性:[栽培≒野生] <[基原種] , [栽培≒野生] <[産地(系統)] 結果2  

結果3 とげ vs. 側枝の茎 vs. 主茎

品質の多様性:[とげ≒側枝の茎]=主茎 結果3  

結論

基原種,産地(系統)が生む品質の多様性は,「とげ」と「側枝の茎」及び「野生品」と「栽培品」が生むそれよりも大きいことを認め,チョウトウコウの品質の確保と安定化のためには,基原種及び産地(系統)への留意が必要であることが示唆された。

 
【参考文献】
1)Daikonya A., Fuchino H., Takahashi Y., Goda Y., Kawahara N., Nat. Med., 67(1),1-6 (2013) 2) Sakakibara I., Takahashi H., Terabayashi S., Yuzurihara M.,Kubo M., Higuchi M., Ishige A., Komats Y., Okada M., Nat. Med., 52(4),353- 359 (1998) 3) J.Qu, T. Gong, B. Ma, L Zhang, Y. Kano, D. Yuan, Chem. Pharm. Bull., 66(1), 23-30 (2012) 4) Taniguchi S., Kuroda K., Doi K., Inada K., Yoshikado N., Yoneda Y., Tanabe M., Shibata T., Yoshida T., Hatano T., Yakugaku Zasshi, 127, 1291-1300 (2007)

LC/MS(APCI法)によるアルキルベンゼン類の高感度分析技術の開発

JXエネルギー株式会社様との連名学会発表事例です。

(JXエネルギー・エムエス・ソリューションズ)○ 木村 信治・岩波 睦修・雨宮 正臣・橋本 益美・ 工藤 麗子・小出 隆太郎・早坂 和章・松田 欣也・齊藤 基・髙橋 信也・東 正浩・髙橋 豊  

1.背景・目的

石油製品の精製フロー

国内需要は重油のさらなる減退が見込まれており、今後、限られた石油資源の有効利用を促進していく上で、 従来、重油用として利用されてきた原料(分解軽油・直接脱硫軽油)の軽油への転換が必要なってきた。

矢印

軽油を製造するためには、軽油中に含まれる硫黄濃度を軽油脱硫装置で10質量ppm以下にする必要がある が、分解軽油・直接脱硫軽油を処理すると、触媒の活性が低下することが分かっている。

矢印

触媒活性低下原因の究明には、分解軽油・直接脱硫軽油(2次元GCで分析可能)のみならず、その前段装置 (接触分解、直接脱硫)の原料である常圧残油の詳細組成把握が重要となる。常圧残油は高沸点成分の混合 物でありGC分析が不可能であるため、LC/MS分析を実施した。しかし、常圧残油にはイオン化し難いアルキル ベンゼン類が微量かつ多種類含まれている。

矢印

常圧残油の組成分析方法を確立することを目的とし、アルキルベンゼン類の高感度(1μg/g)分析が可能な LC/MS分析の条件検討を実施した。

2.LC/MS検討結果①(通常条件)

測定に用いたアルキルベンゼン類
試料 化合物名 組成式 質量
n-ヘキサデシルベンゼン C22H38 302.2974
n-ヘプタデシルベンゼン C23H40 316.3130
n-オクタデシルベンゼン C24H42 330.3287
n-ノナデシルベンゼン C24H42 344.3443
 
セミミクロカラムによる分離とイオン化の確認
  • 1000μg/gと高濃度にもかかわらず、BPIクロマトグラムでは2成分しか分離、検出できない。
  • 抽出イオンクロマトグラムでは4成分が分離、検出された。
  • 各成分のマススペクトルでは[M+15]+や[M+19]+が検出され、 [M+H]+等の一般的な付加イオンは検出されない。
  セミミクロカラムによる分離とイオン化の確認結果  

3.LC/MS検討結果②(開発条件)

①移動相流量の検討
流量の低減により、アルキルベンゼン類の検出感度が向上 フローインジェクションにて20 μL/minと200 μL/minの移動相流 量において、検出感度を比較した結果、20 μL/min時の感度は、 200 μL/min時と比較して約100倍向上された。  

②ミクロ流量対応HPLCの検討

2種類のカラムを用いたミクロ流量対応のシステムを構築
ミクロ流量非対応の既存UHPLCを用いてミクロ流量による分析を検 討した。その結果、ポンプ出口に2種類のカラム(分析用:ミクロカラム、 抵抗用:セミミクロカラム)を用いることにより、低流量の制御が可能  

③イオン化方法の検討

APCI法が有効
APCI法、ESI法、APPI法を用いてイオン化方法の検討を実施した。そ の結果、APCI法が最も高感度で[M]+・を安定的に検出できた。  

④ミクロカラムの条件検討

微量アルキルベンゼン類の分析が可能な条件を確立
1~1000 μg/gのアルキルベンゼン類を用い、移動相流量の最適 化を行った。その結果、BPIクロマトグラムにおいて1 μg/gでも4成分 の良好な分離とイオン化([M]+・)を確認できた。   ミクロ流量対応HPLCシステムのイメージ図   イオン化法の検討   ミクロカラムによる分離とイオン化の確認結果   本研究は経済産業省からの補助金を受けて 一般財団法人 石油エネルギー技術センターの重質油等高度対応処理技術開発事業で行われているものである。

東京都小平市にあるエムエス・ソリューションズ株式会社が携わった代表的な質量分析の事例をご紹介します

エムエス・ソリューションズ株式会社は東京都小平市を拠点に全国各地の研究機関や企業様との共同研究や共同開発、大手企業様や中小の企業様等からご依頼いただく代行分析を行っております。事例紹介ではこれまでに手掛けた代表的な案件や、日ごろの業務や研究の参考にしていただける事例をご紹介しておりますのでぜひご確認ください。
エムエス・ソリューションズ株式会社では質量分析を25年以上にわたって行ってきた工学博士でもあるベテランスタッフを中心に、リン酸塩緩衝液を用いるLC/MS分析などをご提供しております。
共同での分析や研究をはじめ、質量分析の代行業務やコンサルティング、人材育成セミナーもご提供しておりますので、お気軽にご相談ください。