液クロ研究懇談会で編集した書籍の正誤表

昨年秋に、液体クロマトグラフィー研究懇談会で編集、オーム社より発刊された「LC/MS, LC/MS/MS Q&A 100 龍の巻(第一版)」の内容に一部誤りがあったので、同懇談会のホームページに正誤表が掲載されています。

 

この本、私も執筆者の一人なのですが、完成した本が送られてきて、何気に全体を眺めていて間違いに気付いたことから正誤表を掲載するところまで話が発展しました。

私が気づいた間違いは、確か1つか2つで、明らかな間違いでしたが、この正誤表は”これって誤りなのかなぁ?”と思う部分まで訂正されています。

 

書籍では、観測されるm/z値が「分子質量+19」のイオンに対して”アンモニウム付加イオン”となっています。

これは明らかに間違いで、アンモニウム付加イオンは分子質量+18のm/z値のイオンが観測されます。これは、私が気づいて指摘した部分です。

 

しかし正誤表では、このアンモニウム付加イオンもアンモニウムイオン付加分子が正しいとして訂正されています。

この訂正は、プロトン付加分子に合わせた結果だと思うのですが、ここまで訂正する必要があったのかなぁと正直思います。

 

そもそも、分子にプロトンが付加して生成したイオンのことを”プロトン付加分子”という用語で呼ぶようになった経緯として、その前には”プロトン付加イオン”と呼ばれていた時期があり、”プロトン”は既にイオンで、”プロトン付加イオン”としてしまうと、一つの用語の中にイオンが二つ存在してしまうから好ましくないという理由からだったと記憶しています。それを考慮して”アンモニウム付加イオン”を考えると、”アンモニウム”は通常イオン(NH4+)を表しますが、ここではイオンという言葉が二つ存在している訳ではなく、”アンモニウム付加イオン”全体として一つのイオンであるので、間違えではないと思います。

 

そもそも最初の間違いを指摘して訂正をお願いしたのは私ですが、正誤表を作成したのは液クロ懇の他の人達だった(途中までは私もメールのCCに入っていたのですが)ので、ホームページに正誤表が載るまで最終的にどこまで訂正するかは知らされていませんでした。ここまで訂正する必要はなかったかなぁと、個人的には思っています。

 

 

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