よくある質問

リン酸塩緩衝液を用いるLC/MS分析に関するQ&Aです

Q8 ウォーターズ社やアジレント社の脱塩カートリッジと何が違うのですか?

A8 ご質問の通り、ウォーターズ社アジレント社でも”脱塩カートリッジ”を販売しています。

両者は固相が逆相で、塩をスルーさせて分析種をトラップ、その後溶出液で分析種を溶出させてLC/MS等で分析するためのものです。試料前処理に使う固相抽出カートリッジのオンライン版です。

 一方、弊社の脱塩カートリッジは固相がイオン交換樹脂で、LCMSの間に直列に接続して使います。LC移動相中のリン酸塩を一定時間トラップでき、分析種はそのままスルーさせます。そのため、リン酸塩緩衝液条件のLCをそのままMSに接続できます。

Q1  どのような原理でリン酸塩を除去するのですか?

A1  リン酸塩をイオン交換樹脂に吸着させ、LC/MSで使用可能な揮発性塩に変換します。

Q2  分析種がイオン交換樹脂に吸着されることはないのですか?

A2  可能性としては有り得ますが、分析種の性質に応じていくつかのイオン交換樹脂を使い分けることで、回避できる可能性が高いです。

Q3  リン酸塩はどれくらい除去できるのですか?

A3  ほぼ100%です。残存するリン酸塩はマススぺクトルで観測されないレベルになります。

Q4  LCでは何故リン酸塩緩衝液が汎用されるのですか?

A4  リン酸塩は、酢酸やギ酸などと異なり、低波長領域に吸収をもたないために、200 nm程度の低波長を用いたLC分析が可能であるためです。 

   また、酸性・中性・塩基性の3つのpH領域で緩衝能をもつため、他の緩衝液に比べて分離条件の検討が容易になるためです。

Q5  LC/MSでは何故リン酸塩緩衝液が使えないのですか?

A5  リン酸塩は不揮発性であるため、LC-MSのイオン源内で析出してしまい、イオン源を著しく汚染させてしまうためです。

   また、リン酸塩はエレクトロスプレーイオン化におけるイオン化効率が高いため、分析種のイオン化を阻害してしまいます。

Q6  この技術はリン酸塩以外の不揮発性塩にも使用可能ですか?

A6  はい、可能です。不揮発性のイオン対試薬にも対応可能です。

Q7  従来リン酸塩緩衝液はLC/MSには使えなかったとのことですが、リン酸緩衝液の条件でLCの分離条件を検討した試料をLC/MS分析する際はどのような方法が用いられていたのでしょうか?

A7  従来は、リン酸塩緩衝液の条件から、ギ酸や酢酸あるいはアンモニウム塩などの揮発性の緩衝液条件に変更してLC/MS分析を行っていました。しかし、そのような方法では、緩衝液条件を変更する際に分離挙動が変化してしまう可能性があるため、リン酸塩緩衝液条件で注目した成分が、揮発性緩衝液条件で分からなくなってしまうという問題がありました。

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セミナー・講義の内容が知りたいのですが、資料はありますか?

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はい。ホームページ上では抜粋資料を公開しています。クリックしてご覧ください。

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LCMSの原理と使い方

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